2017/07/14
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
梅雨も明けきらないうちから太陽がまぶしい今年の7月。こんな時期は、白はもちろんですが、赤ワインも少し冷やしたほうがおいしくいただけます。ぜひBirdyデキャンタを冷蔵庫で冷やしておいてください。熱伝導率がよいので、氷を何個か入れてクルクル回すだけでもOK。注いだワインをすぐにひんやり飲み頃にしてくれます。帰宅後やお風呂上りに、「ワインを冷やし忘れた!」と慌てる心配はもうありません。
Feudo Arancio
Grillo 2016
フェウド・アランチョ
グリッロ
産地:イタリア シチリア
ぶどう品種:グリッロ
地中海文明の十字路にあったシチリアは、アラブ、ギリシャ、ローマ帝国などさまざまな文化の影響がいまなお色濃くのこる地域。フェウド・アランチョのラベルには、1,300年前のシチーリア・ラグーザ地区がアラブ勢力に支配されていた時代の陶器の絵柄がデザインされています。
フェウド・アランチョは1000ヘクタールという広大なブドウ畑を所有するワイナリーです。その広い畑の向きや標高、土壌、気候に合わせて、グリッロなどシチリアの土着品種から、シャルドネなどの国際品種まで幅広く栽培。シチリアのような南の産地のワインというと、濃厚で力強いイメージがありますが、フェウド・アランチョでは、料理との相性を考慮した、バランスがよく、コストパフォーマンスのよいワインを造っています。
マルサラ酒の原料としても有名なグリッロ種は、19世紀にイタリアの他の産地からシチリアに移ってきたブドウ。1930年代にはシチリアのブドウの60%を占めるほどの人気を博していました。熟した桃のようなジューシーな果実味と、ジャスミンのような香りが特長です。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:パッションフルーツやオレンジ、熟した白桃などのジューシーな果実味が口いっぱいにトロリと広がる。余韻に残るオレンジのほろ苦さと、海風を感じるちょっぴりの塩気が、リッチな味わいを引き締めます。
ゆっくり添わせる:エキゾチックなたっぷりの果実味に、ジャスミンや白コショウ、グレープフルーツ、濡れた白い石のようなミネラルの風味が加わり、より複雑な味わいに。
ちょい回し:ライムやグレープフルーツなどの、スッキリさわやかな風味が強くなります。白い花のようなフローラルなやさしさも。
お気に入りは、風味が柑橘系とエキゾチックフルーツのバランスが取れた「ちょい回し」。よーく冷やしてブランチとともに楽しむなら「そのまま」。豚しゃぶなど白身の肉料理と合わせるなら「ゆっくり添わせる」で!
マルサラ酒は一晩の嵐がきっかけで生まれたお酒。大航海時代の1773年。イギリスの貿易商ジョン・ウッドハウスの船は嵐のため港町マルサラで足止めに。その夜、地元のお酒を飲み感激した彼は祖国に持ち帰ることにしました。長い船旅による変質を避けるためワインに蒸留酒を添加したところ、味わいはいっそう素晴らしく変化。イギリスで大人気となりウッドハウスはマルサラに会社を設立。マルサラ酒はバッキンガム宮殿や英国海軍の御用達となり、ネルソン提督がナポレオン軍を破ってからは、「勝利の酒」としてその名を世界に轟かせました。
ワイン輸入元:株式会社 モトックス
http://www.mottox.co.jp/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
DC700 デキャンタ / BIRDY. TABLEのご購入はこちらから
2017/06/22
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
雨に濡れる紫陽花が美しい6月。梅雨をさわやかに楽しく過ごすのにお薦めなのは、フルーティーで洗練されたワイン。今月のワインは、白ワインは冷蔵庫でしっかり冷やして、赤ワインも30分くらい冷蔵庫に入れてからスタートするのがポイント。時間とともに少しずつ温度が上がると、香りと味わいが変わってくるので、その変化も楽しんでみてください。
Maison Joseph Drouhin
メゾン・ジョゼフ・ドルーアン ムーラン・ナ・ヴァン 2015
産地:フランス ボージョレ地方
ぶどう品種:ガメイ
ボージョレといえば、年に一度、お祭り感覚で楽しむ“ボージョレ・ヌーヴォー”。けれどワイン造りの歴史はローマ時代からと古く、1960年代までブルゴーニュの有名ワインより高額で取引されていた優れた産地なのです。
造り手は1880年創立のメゾン・ジョゼフ・ドルーアン。ブルゴーニュワインの中心地ボーヌに本拠地があります。130年ものあいだ家族経営をつらぬき、ぶどうが育まれる土地の土壌や気候を尊重し、「エレガンスとバランス」を追求したワイン造りを行っています。
ボージョレには、特に優れたぶどうを育むと認められた10のクリュ(区画)があります。ムーラン・ナ・ヴァンはそのひとつ。名前は小さな丘の頂上にある畑にMoulin a vent(風車小屋)があることに由来します。マグネシウムを多く含んだ花崗岩土壌はガメイ種に最適で、「クリュの王」と称されます。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:スミレの花やプラムのような濃い香り。味わいもプラムやブルーベリーを思わせる、しっかり強い果実味とタンニンが口いっぱいに広がります。
ゆっくり添わせる:ぎゅっと閉じていた蕾がゆるむように、香りもふわっと開いてきました。味わいも、プラムからダークチェリーなど、紫色から赤色のフルーツに変化。華やかに、そしてフルーティーに。タンニンもやわらかくなってきました。
ちょい回し:香りに赤いバラや白コショウなどのスパイスも加わって複雑に。強かったタンニンは肩の力が抜けたように優しくなり、そのぶん、より果実のピュアな風味が際立つように。鉱物感も加わり、洗練された味わいに変化してきました。
お気に入りはやさしい味わいの「ゆっくり添わせる」。ワインのフルーティーさをそのまま味わいたいなら「そのまま」。和食など繊細なお料理に合わせるなら「ちょい回し」をどうぞ。
ボージョレは「プチ・トスカーナ」と呼ばれるほど風光明媚な土地。フランスではシャンパーニュとともに機械での収穫が禁止されている唯一の産地です。
ワイン輸入元:三国ワイン株式会社
http://www.mikuniwine.co.jp/
http://www.mikuniwine.co.jp/shop/g/g06646201500/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
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2017/06/19
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
雨に濡れる紫陽花が美しい6月。梅雨をさわやかに楽しく過ごすのにお薦めなのは、フルーティーで洗練されたワイン。今月のワインは、白ワインは冷蔵庫でしっかり冷やして、赤ワインも30分くらい冷蔵庫に入れてからスタートするのがポイント。時間とともに少しずつ温度が上がると、香りと味わいが変わってくるので、その変化も楽しんでみてください。
Hermanos Lurton
Cuesta de Oro, DO. Rueda
エルマノス・リュルトン
クエスタ・デ・オロ ルエダ 2014
産地:スペイン ルエダ地方
ぶどう品種:ヴェルデホ
スペインというと赤ワインのイメージがありますが、ルエダはスペインきっての白ワイン産地。今、スペインでもっともぶどう畑の値段が高い注目の場所です。ヴェルデホというぶどう品種は、11世紀にアフリカからやってきて以来この地で栽培されています。
ワインの造り手はフランソワ・リュルトン。あれ、フランス人の名前? そうです、実はオーナーはフランス出身。リュルトン家はボルドーで数多くのシャトー(ワイナリー)を所有する名門一族。フランソワはボルドーだけに飽き足らず、世界中の優れたワイン産地を探しだしてワインを造っているのです。
ルエダの白ワインは、造り手によって、スッキリして飲みやすいワインから、コクのある複雑な味わいのものまで、いろいろなタイプがあります。クエスタ・デ・オロは後者。ていねいに手で収穫し、良いぶどうだけをセレクト。フランス製の木樽で発酵、熟成させて造られました。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:熟した黄桃やバニラの濃厚な香り。アーモンドのような香ばしさと、熟した洋ナシや黄桃を思わせる果実味が一体となった、ボリューム感ある豊かな味わい。
ゆっくり添わせる:フルーツに黄色い花やジャスミン・ティーの香りもプラス。こっくりボリューム感のある果実味に酸味が加わって、口の中で華やかに広がるように。
ちょい回し:洋ナシやオレンジの皮、白い花、と、香りはだんだん軽やかに。味わいは、たっぷり濃厚な果実味に、オレンジの皮のような風味と酸味、濡れた白い石を思わせる鉱物感が加わり、どんどん複雑に変化してゆきます。
個人的に気に入ったのは、硬質かつ複雑な味わいになる「ちょい回し」。カリフォルニアのシャルドネなどリッチな味わいがお好みなら、「そのまま」で。食事に合わせるなら「ゆっくり添わせる」がおススメ。
産地の中心地はトルデシリャス。ポルトガルと新大陸分割線を決めたトルデシリャス条約制定の地。コロンブスはルエダワインを携えて航海に出たと言われています。
ワイン輸入元:白井松新薬株式会社
http://www.shiraimatsu.com/
http://www.shiraimatsu.com/cart/cuesta-oro/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
DC700 デキャンタ / BIRDY. TABLEのご購入はこちらから
2017/05/08
Media
「注ぐだけで普段着ワインの風味が向上!画期的な酒器『BIRDY.デキャンタ』」と題して、「Birdyデキャンタ」に活かされている横山興業(愛知県・豊田市)の熟練した職人の研磨技術から、ご自宅での活用方法まで紹介しています。
ぜひご覧ください。
【サライ.jp】
注ぐだけで普段着ワインの風味が向上!画期的な酒器「BIRDY.デキャンタ」【見つけたニッポンの佳いモノがたり4】
2017/04/23
Media
雑誌「MEN’S CLUB 」2017年5月号(4月23日売り)にて、「Birdyデキャンタ」が紹介されました。
定例のリコメンド企画「EXCLUSIVE 」のVol.12で、「500円のワインがたった10秒で1万円級の味に!?」と題して、珍しいデキャンタの発売とその驚きの効果が紹介されています。
2017/04/06
Media
雑誌「Goods Press」2017年5月号(4月6日売り)にて、「Birdy デキャンタ」が紹介されました。
定例のレコメンド企画『GP GFRONTLINE』No.2で、『熟練の職人が“磨き”をかけてデキャンタが生み出す新たな価値』と題して、「Birdy デキャンタ」から赤ワインを注ぐカットとともに紹介されています。
2014/12/15
Media
トヨタ下請け企業、「絶品シェーカー」に挑む
と題し、東洋経済オンラインさんにBIRDY.の取り組みを取材して頂きました。
2014/11/13
Media
TOKYOのユニークを集めた百科事典、「100 Tokyo」。
BIRDY.は東京の会社ではありませんが、サイトでは日本のプロダクトも多く紹介されており、取り上げていただくこととなりました。
2014/10/22
Media
NHK名古屋放送局「ほっとイブニング」のコーナー「東海モノ語り」でBIRDY.の開発ストーリーを取り上げて頂きます。
・放送予定日
10/22(水)18:30頃より
※当日の出来事により、予定が変わることもあります
・放送地域
NHK 愛知、岐阜、三重、静岡
2014/03/09
Media
地域限定記事になってしまいますが、の中日新聞朝刊にBIRDY.の開発ストーリーが記事
「大いなる中小」という連載記事で扱われており、第二社
2013/11/18
Media
バー・バーテンダー業界の情報サイト「Drink Planet」。
編集部の方々には、BIRDY.の開発段階から
商品に興味を持って頂き、
開発ストーリーや実際に飲み比べた感想などを
前後編に渡りかなりの長文で紹介して頂きました。
ライターの方には、愛知県豊田市という片田舎まで
東京からはるばるお越しいただき、
本当に感謝しております。
読み応え抜群の記事を、ぜひお楽しみください。
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