2017/11/30
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
ハロウィンが終わると、街はあっという間にクリスマスへと衣替え。けれど11月は、グルメお待ちかねのジビエや白トリュフなどの食材がお目見えする時期。お祭り騒ぎの12月を迎える前に、旬のご馳走をしっとり堪能しませんか。一緒に楽しみたいのは、コクのあるスパークリング・ロゼと、オーストラリアの赤ワイン。スパークリングワインをデキャンタージュ? ええ、ぜひお試しください! BIRDY でワインライフに新しい感動を!
Shaw and Smith
ショウ アンド スミス
Shiraz
シラーズ
産地:オーストラリア アデレード
ぶどう品種:シラーズ
オーストラリアは最小の大陸と言われますが、どのくらい大きいか想像がつきますか?日本の22倍、なんとヨーロッパがすっぽり入ってしまうんです!ということは、ひとくちにオーストラリアワインと言っても、産地ごとの気候や地理、土壌はじつに多様。縦に長いイタリアの南北の差なんてメじゃありません。こちらはヨーロッパ全部が入ってしまう大きさなのですから! オーストラリアというと暑いイメージがありますが、標高の高い山間や海沿いには涼しい場所もあります。最近のワイン生産者たちは、そういった冷涼なところを選んで畑を拓き、洗練されたワインを生み出しています。
ショウ アンド スミスは、従兄弟どうしのふたり、オーストラリア初のマスターオブ・ワインのマイケル・ヒル・スミスと、フライングワインメーカー(世界中のワイナリーを飛び回るワインコンサルタント)のマーティン・ショウによって1989年に設立されました。当時のオーストラリアワインの主流は、国中のぶどうをブレンドして造るパワフルなスタイル。しかしふたりが目指したのは、「単一畑やその土地ならではの味わいを表現した、国際品質のワイン」。南オーストラリアのアデレード・ヒルズで、冷涼な気候を活かした上品なワインを造っています。
古いぶどうの樹というとワインの本場フランスやイタリアにありそうですが、実は100年を超す古木が多く残っているのはオーストラリア。1843年に植えられたシラーもあります。なぜか?ヨーロッパのぶどうは、19世末から20世紀初頭にフィロキセラという根を食い荒らす害虫によって壊滅的なダメージを受けたからです。現在のぶどうは、このときにフィロキセラに耐性のある根に接ぎ木をして植えなおしたもの。いっぽう、オーストラリアにはまだフィロキセラがいません。なので、ヨーロッパから持ち込まれたぶどうがそのまま残っている畑があるのです。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:カシスやプラム、カカオ、コーヒー、バタートーストなどの深い香り。プラムのこっくり深い果実味に、ひきたてのコーヒーのような香ばしさが調和した、ワイルドな味わい。タンニンはなめらかで、全体的にリッチな印象です。
ゆっくり添わせる:豊かな香りに、なめし皮や湿った下草、スパイスの香りが加わり、より複雑になってきました。味わいは、果実味と香ばしさが一体となって、ふんわりソフトに。香りにみられたなめし皮の風味も加わります。
ちょい回し:プラムやカシスの香りが戻ってきました。けれど今回は、深いというより軽やか。酸味も少しあって、食欲をそそる感じです。味わいは、よけいな贅肉が落ちて、すーっとなめらかに。「うまみ」も感じます。リッチというより洗練された味わいに変わりました。
「そのまま」のワイルドでリッチな味わいは、この時期ならではのジビエに合わせて!スパイシーな「ゆっくり添わせた」は、ピリ辛の中華料理とどうぞ。個人的には、うまみのある「ちょい回し」を、白トリュフたっぷりのタリヤリーニと楽しみたい!
ワイン輸入元:ファームストン(株)
http://www.farmstone.com/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
DC700 デキャンタ / BIRDY. TABLEのご購入はこちらから
2017/11/17
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
ハロウィンが終わると、街はあっという間にクリスマスへと衣替え。けれど11月は、グルメお待ちかねのジビエや白トリュフなどの食材がお目見えする時期。お祭り騒ぎの12月を迎える前に、旬のご馳走をしっとり堪能しませんか。一緒に楽しみたいのは、コクのあるスパークリング・ロゼと、オーストラリアの赤ワイン。スパークリングワインをデキャンタージュ? ええ、ぜひお試しください! BIRDY でワインライフに新しい感動を!
J Vineyards & Winery
ジェイ ヴィンヤーズ&ワイナリー
J Brut Rose
ブリュット・ロゼ
産地:アメリカ カリフォルニア
ぶどう品種: ピノ・ノワール66%、シャルドネ33%、ピノ・ムニエ1%。
スパークリングワインというと、フランスのシャンパーニュ、イタリアのプロセッコ、スペインのカヴァが有名ですが、実はカリフォルニアも、シャンパーニュの有名メゾンが進出するほどの名産地。シャルドネとピノ・ノワール、ピノ・ムニエという、シャンパーニュと同じ品種と製法(瓶内二次発酵)をもちいて造られた名品が次々と誕生しています。カリフォルニアというと、パワフルな赤ワインが有名ですが、これからはぜひ、スパークリングワインにも注目してみてください!
“J”は、ソノマ地区の先駆者ジョーダン・ワイナリーのオーナー、トム・ジョーダンの子女ジュディが、1986年にリリースしたスパークリングワインです。トム・ジョーダンは1970年代にソノマの可能性を見いだしてブドウ畑を拓き、栽培、醸造ともに完璧主義者として知られます。ジュディはそんな父から多くのことを学びました。さらに自分でも、この四半世紀の間、ブドウの樹の仕立てかた、用いるブドウ樹の選定、収穫する際の成熟度、醸造方法などにさまざまな改良を重ね、品質向上に努めています。ブドウが栽培されているのは、カリフォルニアの中でもとくに冷涼な場所として知られるソノマ地区。ワインはステンレスタンクで発酵後、2年間の瓶内熟成を行っています。
ソノマ市はカリフォルニア共和国の首都でした。えっ?カリフォルニア共和国なんてあったの?…….. はい、ありました。たった25日間でしたが。カリフォルニアは1579年のイギリス人の入植に始まり、スペイン、1823年にメキシコが独立してからはメキシコの統治下にありました。その後1846年米墨戦争中にメキシコ共和国から独立。カリフォルニア共和国(California Republic)が誕生します。その首都がソノマでした。しかし戦後はメキシコからアメリカに割譲されたため消失。現在のカリフォルニア州の旗に当時の国旗が反映されています。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:ラズベリーやダークチェリー、クランベリーなどの熟した赤い果実の華やかな香り。熟成からくるブリオッシュの香りもわずかにあります。口に含むと、赤いベリーの味わいをやさしい泡が包み込んでふわっと広がります。
ゆっくり添わせる:熟した果実味に、白い石や硬水を思わせるミネラルの香りが加わり、香りが軽やかに広がります。フルーツが前面に出ていた「そのまま」の味わいに、さわやかな酸味がフレッシュさを与えます。
ちょい回し:これまではピノ・ノワールらしい赤いベリーの香りと味わいがメインでしたが、だんだんと、シャルドネらしい、洋ナシや白桃、白い花の風味も出てきて複雑になってきました。全体的には、より骨格もしっかりしてきます。
食前酒として華やかな雰囲気を楽しむなら「そのまま」で。フレッシュな甲殻類には味わい深い「ゆっくり添わせた」を。個人的には、キリリと凛々しい「ちょい回し」を牡蠣鍋と一緒に楽しみたい!
ワイン輸入元:布袋ワインズ(株)
http://www.hoteiwines.jp/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
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2017/10/31
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
食欲の秋!がやってきました! 食材が豊富になってきたうえに、夏と冬が綱引しているような変わりやすい陽気の今、食べたいと思うものも、その日によって異なりますよね。そこで10月は、どんな料理にも合わせやすい、ワガママをきいてくれるオールマイティーなワインをご紹介します。料理に合わせてBIRDYで味わいを微調整すれば、1本のワインがさまざまな場で活躍してくれることまちがいなし!
Tenuta di Bibbiano
テヌータ・ディ・ビッビアーノ
Chianti Classico Montornello
キアンティ クラッシコ モントルネッロ
産地:イタリア トスカーナ
ぶどう品種: サンジョヴェーゼ
キャンティはイタリアの赤ワインでもっとも知名度が高いワインではないでしょうか。映画「ローマの休日」で、グレゴリー・ペック扮する新聞記者の部屋に置かれていたのもキャンティでした。新しい銘柄、知る人ぞ知る銘柄を見つけるのも、ワインの楽しみのひとつかもしれませんが、キャンティは歴史に磨かれ進化し続けてきた銘酒。変わり続けることで変わらないものを守りながら、いつの時代も多くの人に愛されてきたのです。
ビッビアーノのワイナリーは、キャンティ・ワインの伝統産地であるカステッリーナ・イン・キャンティ市にあります。この地ではエトルリアや古代ローマ時代からブドウが栽培されてきました。ビッビアーノのオーナー一族は 1865 年からブドウとオリーブの栽培に情熱を注ぎ、時代の先端を行くダイナミックな栽培を実現してきました。また1950年代から半世紀以上にわたり、トスカーナの伝説ともいわれる銘醸造家ジュリオ・ガンベッリがワインコンサルトを務めたことも、ビッビアーノの品質向上を担いました。ワイナリーの伝統は父から子へと受け継がれ、現在は5代目のトンマーゾ・マッロッケージ=マルツィとフェデリコ・マッロッケージ=マルツィに継承されています。
ボトルの首の黒い雄鶏:現在キャンティには、18世紀にコジモ三世が限定した区域から造られるキャンティ・クラシコと、より広域で生産されるキャンティの2種類があります。キャンティ・クラシコの目印は、黒い雄鶏(ガッロ・ネロ)の認証マーク。この黒い雄鶏には逸話があります。1208年、フィレンツェとシエナは領土争いに決着をつけるべく、夜明けを告げる鶏の鳴き声を合図に二つの都市から騎士を走らせ、出会ったところを国境に定めることにしました。フィレンツェは軍隊のシンボル黒い雄鶏を選び、前日に餌を与えないという奇策を講じました。腹をすかせた黒い雄鶏は夜明けを待たずに鳴き声を上げ、フィレンツェは大いに領土を拡大。黒い雄鶏はトスカーナのシンボルとなりました。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:ドライいちじくやプラム、赤いバラ、ミントなどの、熟した果実の甘やかな香り。プラムやイチジク、ダークチェリーなどを思わせる完熟した果実味に、ざっくりした質感のタンニンが調和した、親しみやすい味わい。
ゆっくり添わせる:熟した果実味に、湿った草や木の皮、鉄っぽいミネラルの香りが加わります。凝縮感のある果実味に適度な酸味がフレッシュさを与え、香りに感じた鉄っぽいミネラルの風味も加わり、味わいは複雑さを増してきました。
ちょい回し:香りと味わいともに、リッチな果実味だけでなく、鉄っぽいミネラル、スパイス、なめし皮、バラのドライフラワーなど、さまざまな風味が加わり、複雑で、レイヤーがこまかになってきますが、それとともに、しっかりした骨格があらわれ、全体的に贅肉を落としたような磨かれた透明感も備わってきます。
い日には煮込み料理やラグーのパスタとリッチな「そのまま」を。「ゆっくり添わせた」複雑な味わいには、薫り高いキノコや魚介類をもちいた中華料理も合いそう。個人的には、芯の強い「ちょい回し」で炭火焼のステーキを楽しみたい!
ワイン輸入元:スリーボンド貿易(株)
http://www.threebond-trading.co.jp/product/index.html
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
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2017/10/30
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
食欲の秋!がやってきました! 食材が豊富になってきたうえに、夏と冬が綱引しているような変わりやすい陽気の今、食べたいと思うものも、その日によって異なりますよね。そこで10月は、どんな料理にも合わせやすい、ワガママをきいてくれるオールマイティーなワインをご紹介します。料理に合わせてBIRDYで味わいを微調整すれば、1本のワインがさまざまな場で活躍してくれることまちがいなし!
メルシャン
シャトー・メルシャン 甲州きいろ香
産地:日本
ぶどう品種: 甲州
日本固有のブドウ品種「甲州」。ワインとしても、食用としても、なじみ深いブドウですよね。では、甲州は日本にいつどうやって根付いたのでしょうか? これにはいくつかの説があります。ワイン用ブドウの故郷コーカサス地方からシルクロードを経て、1200年前に日本に渡来したという説。または、12世紀に現在の勝沼町で見つかった山ぶどうを改良したという説。明治時代に日本で最初に本格的なワインが造られたのも、この甲州からでした。
メルシャンの源流は1877年創業の日本初の民間ワイナリー、大日本山梨葡萄酒会社。1949年に甘味を添加しない本格的なワインの戦後第一号ブランドとして「メルシャン」が誕生しました。目指したのは、「世界に認められる日本のワイン」。ワインは農産物という考えから、自社管理農園でのブドウ栽培を通じて得た知見や技術を、全国の契約畑農家に還元し、ともに発展する道を探っています。
「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香」は、ワインの香りの世界的権威であるボルドー大学デュブルデュー研究室とのプロジェクトにより生まれました。奥ゆかしい香りの甲州から香りのポテンシャルを引き出し、まったく新しいスタイルを築いたワインです。メルシャンは日本ワインの発展のためにと、この香りを生むプロセスを企業秘密にせず公開しています。
実はこのワインの誕生には、日本人も深く関わっています。デュブルデュー教授の盟友で同じ研究室で技術指導を行った富永敬俊博士です。そのため、このワインのラベルには富永博士の著書『きいろの香り』に登場する「きいろ」という名の青い鳥が描かれ、未来の甲州ワインの香りの象徴としているのです。富永博士には生前何度かお目にかかったことがありますが、人間的にもとても素晴らしい方でした。そしてデュブルデュー教授はインタビューをするたび、富永博士の話をなさっては涙ぐんでいらっしゃいました。今は雲の上で、きっとおふたりでおいしいワインを楽しんでいらっしゃることでしょう。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:レモンやグレープフルーツのような、フレッシュでキリリとしたシトラスフルーツの香り。口に含むと、シトラスの風味とともに、やさしい洋ナシの果実味もふんわり広がります。さわやかな酸味が余韻に残ります。
ゆっくり添わせる:フレッシュなシトラスの香りに、白い花や白桃のようなやさしい香りが加わります。味わいは、洋ナシよりも、グレープフルーツをほおばったような、ほろ苦くジューシーな味わいが前面に出てきました。
ちょい回し:レモンやグレープフルーツのフレッシュな香りが戻ってきました!少しライムのような青っぽさも加わります。味わいは、洋ナシとシトラスがバランスよく調和。すこーし、白コショウのようなスパイシーさや青いハーブの風味も加わります。
今日は天気がいいから魚介類のマリネやフリットなど軽やかな料理がいいなと言うときは、「そのまま」でフレッシュ感を楽しんで。ちょっと肌寒い日には「ちょい回し」ふくよかな味わいをキノコのソテーやテンプラとどうぞ。個人的には「ゆっくり添わせた」ほろ苦さを大根おろしたっぷりのサンマと楽しみたい!
カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなどコーカサス地方原産のワイン用ぶどうをヴィティス・ヴィニフェラ、コンコードやナイアガラなどアメリカ原産のジュースや食用ぶどうをヴィティス・ラブルスカと分類します。前者は糖度や酸度が高く、粒が小さくてタネや果皮の比率が高いのが特長。後者は「狐臭」と呼ばれる(実際にキツネ臭いわけではないのですが)風味が特長。日本ワインではデラウェアなどでその風味がみられます。
ワイン製造元:メルシャン(株)
http://www.kirin.co.jp/products/wine/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
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2017/09/29
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
季節の変わり目は疲れが出がち。とくに今年は、猛暑だけでなく急激な気温の変化が多かったため、いつも以上に体調が不安定な方が多いのでは? こんなときはスパイシーな料理で乗り切りましょう! 今月は、和食や洋食だけでなく、スパイシーな料理にも合うワインをご紹介します。強い個性の料理に合うワインは、スタイルが個性的。BIRDYでその個性をお好みにアレンジして楽しんでくださいね!
MARIO MARENGO
Barbera d’Alba Pugnane
マリオ・マレンゴ
バルベーラ・ダルバ・プニャーネ
産地:イタリア ピエモンテ
ぶどう品種: バルベーラ
イタリア北部ピエモンテのワインというと、まず名前が挙がるのは「バローロ」でしょうか。白トリュフでも名高い街アルバを中心としたランゲ地方で造られる、イタリアきっての高級ワインです。ブドウ品種はネッビオーロ。しかし、実は1970年代までバローロは名前こそ有名だったもののネッビオーロの値段は安く、それより人気があり高い価格で取引されていた品種はバルベーラだったのです。とくに1950~60年代にはバルベーラは流行品種として国を超えて愛され、70年代のヒットソング「バルベーラとシャンパーニュ」は、今でも多くの人が口ずさむそう。タンニン(渋み成分)が強いネッビオーロに比べて、華やかなスミレの香りとフルーティーな果実味が特長のバルベーラは親しみやすかったのでしょう
マリオ・マレンゴは1899年創立。ワイナリーとおもな畑があるのは、バローロ地区の中でも優美なワインを生むラ・モッラ村。3代目の当主マルコ・マレンゴが、妻のジェニーと息子のステファノと一緒に働く、家族経営の小さなワイナリーです。マルコはいつ会っても真っ黒に日焼けしているほど畑仕事に熱心な働き者で、彼の代になってワイナリーは世界的な成功を収めました。メインはラ・モッラ村で最高と評される区画から造るバローロですが、マルコはバルベーラの名手でもあります。バルベーラの畑があるのは、骨格のしっかりした男性的な個性で知られるカスティリオーネ・ファレット村。フルーティーなだけでなく、深みと複雑さを備えた味わいは、幅広い料理のよきパートナーとなる懐の深さを備えています。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:プラムやサワーチェリーなど紫の強いベリーの高い香りに、熟成に用いた樽由来のバニラの甘い香りが調和しています。味わいも香りそのままに、ハッキリ強い果実味にバニラの甘さが溶け込んだ、パワフルで華やかな味わいです。タンニンもしっかりしています。
ゆっくり添わせる:紫の強いベリーにスミレの優しい香りが加わって、より華やかに広がります。味わいは、パワフルだった果実味を優しい酸味がふわっと軽く包み、バニラの風味やタンニンとより一体感が増しました。
ちょい回し:プラムやスミレの香りに、鉛筆の芯を思わせるようなミネラルや、なめし皮の香りも加わり、複雑になってきました。味わいも、フルーツが前面というよりは、黒い石のようなミネラル感やなめし皮、スミレやバラの華やかな風味が出てきて、味わいはどんどん複雑に。余韻に酸がキレイに残ります。
「そのまま」のフルーティーでリッチな味わいは、タレをしっかりつけたカルビやハラミなどの焼き肉に合わせて!「ゆっくり添わせた」複雑で華やかな味わいには炭焼きの赤身ステーキを!個人的には、「ちょい回し」のフルーティーかつ硬質なワインでポルチーニのクリームパスタを楽しみたい!
「バローロ」というと「王のワイン、ワインの王」と称えられますが、バローロにはその風格があるからというだけでなく、実際にワインの誕生や品質向上に王族や貴族が深く関わっています。ピエモンテ州の州都トリノはかつてサルデーニャ王国、イタリア王国の首都でもありました。のちにイタリア王国初代首相となるカヴール伯爵はこの地に赴任した際に、フランスからワインコンサルタントを招へいしてワインを近代化。サルデーニャ王カルロ・アルベルトも伯爵と同じコンサルタントを用いてワイン造りを始めました。カルロの息子イタリア初代国王ヴィットリオ・エマニュエーレ二世もこの地に別荘を構え、その子息はワイナリーを興しています。
ワイン輸入元:テラヴェール株式会社
http://www.terravert.co.jp/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
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2017/09/29
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
季節の変わり目は疲れが出がち。とくに今年は、猛暑だけでなく急激な気温の変化が多かったため、いつも以上に体調が不安定な方が多いのでは? こんなときはスパイシーな料理で乗り切りましょう! 今月は、和食や洋食だけでなく、スパイシーな料理にも合うワインをご紹介します。強い個性の料理に合うワインは、スタイルが個性的。BIRDYでその個性をお好みにアレンジして楽しんでくださいね!
Domaine ZINT -HUMBRECHET
Gewurztraminer Roche Calcaire
ドメーヌ・ツィント・フンブレヒトライマット
ゲヴュルツトラミネール ロッシュ・カルケール
産地:フランス アルザス
ぶどう品種: ゲヴュルツトラミネール
「最後の授業」という小説をご存じですか? 普仏戦争に負けたから明日からフランス語は使えなくなる、これが私の最後の授業です、と学校の先生が「フランス万歳」と黒板に書いて教室を去る物語。この舞台がフランス北東部のアルザスです。鉱物資源に恵まれ、ライン川という販路を持っていたドイツ国境にあるアルザス地方は、古くからフランスとドイツで所有を競い合ってきたため、多くの悲劇の舞台となってきました。とはいえ、実はこの小説が書かれた当時、アルザスにはドイツ系住民が多かったため、実質、多くの人は言葉に困ることはなかったんです。アルザス語はドイツ語の方言のようなものですしね。小説で描かれた重要な点は、精神的なものなのでしょう。
フンブレヒト家は普仏戦争より200年も前、1620年からブドウ栽培をしてきた歴史あるワイナリーです。11代目のレオナール・ウンブレヒトの時代にワインは世界的な成功を収め、アルザスを代表するワイナリーのひとつとなりました。12代目にあたる現当主のオリヴィエは若干26歳のときに世界最難関の資格、マスター・オブ・ワインを取得。フランス人初の快挙でした。オリヴィエはビオディナミ栽培(*)にも積極的に取り組み、認証団体の会長も長年にわたり務めるなど、目覚ましい活躍を続けています。
ワイン名の“ロッシュ・カルケール”とは、“石灰岩”の意味。石灰岩の多い畑で生まれたワイン。フンブレヒトでは土壌ごとに最適な品種を栽培しています。
*ビオディナミ:ルドルフ・シュタイナーが提唱した農法。天体の作用を農作物の生育に活かし、ホメオパシー療法のような物質を畑に与えることで土壌の活性化を促す。
アルザスというとフランスの北に位置するせいか、寒い産地と思われがち。けれど実際は、大陸性気候で夏は暑く、降雨量も南仏のモンペリエと同程度しかありません。アルザスワインは、ドイツとフランスの良いところを併せ持っています。ドイツ的なところは、リースリングやゲヴュルツトラミネールなど白ワインが多いこと、ブドウ品種の名前がラベルに大きく表示されること。フランス的なところは、グラン・クリュなど畑の格付けがハッキリしていること、料理との相性を重視していることなどです。もうひとつ重要な点は、土壌が多様なこと。ヴォージュ山脈の隆起によってできた土壌はモザイクと称されるほど。アルザスは7種類のブドウ品種と多様な土壌によって、じつに多彩なワインが生まれる産地なのです。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:バラやライチ、アンズ、黄桃、エキゾチックなスパイスなどの、むせかえるように豊満な香りと味わいが口いっぱいに広がります。香りは甘く、果実味もボリューム感がありますが、味わいはあくまで辛口。
ゆっくり添わせる:トロッと甘い香りに、濡れた白い石を思わせるミネラルが加わります。同時に、味わいにもキリリとした硬質さが加わり、果実味とミネラル、酸味のバランスがとれて複雑で濃厚なテイストに。
ちょい回し:濡れた岩のようなミネラル感が香りにも味わいにも強くなってきます。あふれんばかりの果実味に強いミネラルが加わることで、味わいは豊満というより鋼のような強さを持つ男性的なテイストへ。
エビチリやスパイシーな料理、またトマトを使ったピリ辛料理には「そのまま」のリッチな味わいをどうぞ。 フォアグラやブルーチーズと合わせるなら「ゆっくり添わせた」複雑な味わいを。個人的には、豚肉など白身の肉料理にキノコのソテーを添えて「ちょい回し」の深いミネラルテイストと合わせたい!
ゲヴュルツトラミネール、舌をかみそうな名前ですよね。ゲヴュルツとはドイツ語でスパイスの意味。原産は北イタリアで、名前はチロル地方のトラミン村に由来します。それがドイツを経由してアルザスに持ち込まれました。名前のとおりスパイスと濃厚なフルーツや花の香りが特長。辛口から甘口まで幅広いワインが造られます。
ワイン輸入元:日本リカー株式会社
http://www.nlwine.com
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
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2017/08/25
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
いよいよ本格的にスタート、2017夏! 日本はいつから熱帯に?と首をかしげたくなるほどの陽射しと湿気に食欲も減退しがちですが、こんなときはロゼをお供にどうぞ!白ワインのようにフレッシュで軽快で、かつ赤ワインの持つほのかに渋いタンニンを併せ持つオールマイティーなロゼは夏の強い味方。Birdyデキャンタでお好みの味わいに仕上げて、アペリティフから肉料理までしっかり対応できる懐の深いロゼワインを楽しんでみませんか。
RAIMAT
VOL d’ANIMA de RAIMAT Rose
ライマット
アニマ・ロゼ
産地:スペイン カタルーニャ
ぶどう品種: ピノ・ノワール、シャルドネ
スペイン北東部のカタルーニャ地方は、スパークリングワイン「カヴァ」で有名な産地です。フランスのシャンパーニュ地方で修行したコドルニウ社のホセ・ラベントスが1870年に初めてスパークリングワインを造ったのが始まり。また、20世紀に入ってからは、カヴァだけでなくスティルワイン造りが発達。最新技術やフランス品種をいち早く導入するなど、カタルーニャ地方ワイン産業の発展はスペイン全体ワインの近代化の大きな牽引役となりました。
ライマット社は1914年創業。コドルニウ社のマニュエル・ラベントスが荒廃した農地に可能性を見出して開墾を始めました。現在は2245ヘクタールのブドウ畑を所有。これはヨーロッパ最大級の広さです。どのくらい広いかというと、フランスのシャブリというワイン産地全体の栽培面積がおよそ4850ヘクタールですから、その半分近くの広さをライマット社が持っていることになります。ライマットは規模は大きいですが、有機栽培に取り組んでいて、2019年までにすべての畑を有機栽培にする予定だそう。ライマットはカタルーニャ語で「ぶどう」と「手」の意味。ぴったりなネーミングだと思いませんか?
スペインはそれぞれの産地ごとに土地に合ったたくさんの土着品種(テンプラニーニョとかボバルとか)を栽培しています。場所をきちんと選べば、他の国の土着品種もうまく育ちます。このロゼに使っている、本来はフランス品種であるピノ・ノワールやシャルドネも、ライマットの綿密な調査によって選ばれた区画で栽培されました。「アニマ」は食事と合わせることを重視して造られたシリーズ。ライマットのすべてのワインには、ボトルの首のところに数字が書かれています。数字の小さいものは軽やか、大きくなるほどフルボディ。わかりやすい目安ですよね。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:ラズベリーやイチゴの愛らしい果実味がしっかり主張した、フルーティーな味わい。ピノ・ノワールの印象が強いです。
ゆっくり添わせる:洋ナシや白桃など、シャルドネ由来の風味も出てきました。また、さわやかな酸味も、よりいっそう感じられるように。
ちょい回し:ピノ・ノワールとシャルドネの風味が一体となり、酸味もバランスよく、華やかに広がります。
お気に入りはちょい回し。トマトの冷製カッペリーニやエビのグリルなど合いそうです!そのままはアペリティフか、デザートと一緒でも楽しめそう。ゆっくり添わせるは、白身魚のマリネや焼き鳥の塩とぜひ!
カヴァは、実は1960年代まで「チャンパン」と呼ばれていました。けれどフランスのシャンパーニュの生産者に抗議されたため、1970年に名前を「カヴァ」と改めたのです。
ワイン輸入元:国分グループ本社株式会社
http://www.kokubu.co.jp/brand/009/946/7577308.html
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
DC700 デキャンタ / BIRDY. TABLEのご購入はこちらから
2017/08/22
News Release
Birdyのカクテルツールを使って、作り方のレクチャーを受けながらカクテルシェイク体験。体験型カクテルバー「Birdy Cocktail Experience Bar」が伊勢丹新宿店にオープンします。ご自身で作ったカクテルをカウンターでそのまま味わえる体験型バーです。
Birdy Cocktail Experience Bar in 伊勢丹新宿店
日時:
9/6(水)~9/12(火)
11:30〜19:00
場所:伊勢丹新宿店 本館5階
キッチンダイニングデコール / テイストオブドリンク
東京都新宿区新宿3丁目14-1
期間中は、下記の日程・内容でゲストバーテンダーによるカクテル作り講習会も開催します。
① 9/6(水)13:00〜 15:00〜(各回5名限定)
鎌田真理さん ザ・ペニンシュラ東京
内容:ノンアルコールでカクテル気分。ホーム イージー モクテル
② 9/9(土) 13:00〜 15:00〜(各回5名限定)
中村充宏さん ザ・ペニンシュラ東京
内容:家飲みを豊かに。バーテンダーが教えるカクテルアレンジ術
③ 9/10(日) 13:00〜 15:00〜(各回5名限定)
宮之原拓男・寿美礼さん BAR ORCHARD GINZA
内容:自宅のスパイス・調味料で作るマイ ブラッディ マリー
参加費:2,500円(税別)
各回2杯分のカクテル(またはモクテル)の作り方を体験・実飲
※カクテル講座参加方法
新宿伊勢丹 本館5階 キッチンダイニングデコールにて店頭、または電話予約
TEL : 03-3225-0669(キッチンダイニングデコール直通)
※マイ ブラッディ マリーのイメージ
2017/08/22
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
いよいよ本格的にスタート、2017夏! 日本はいつから熱帯に?と首をかしげたくなるほどの陽射しと湿気に食欲も減退しがちですが、こんなときはロゼをお供にどうぞ!白ワインのようにフレッシュで軽快で、かつ赤ワインの持つほのかに渋いタンニンを併せ持つオールマイティーなロゼは夏の強い味方。Birdyデキャンタでお好みの味わいに仕上げて、アペリティフから肉料理までしっかり対応できる懐の深いロゼワインを楽しんでみませんか。
TRIENNES
I.G.P. Mediterranee Triennes Rose
トリエンヌ
IGP メディテラネ トリエンヌ・ロゼ
産地:フランス プロヴァンス
ぶどう品種:サンソーを主体に、シラー、グルナッシュ、メルロ
ピーター・メイルの著書「南仏プロヴァンスの12カ月」、ダイアン・レイン主演の「プロヴァンスの休日」。地中海とアルプスに囲まれた風光明媚なプロヴァンス地方は、誰にとっても憧れの避暑地。そしてローマ時代から続くすぐれたワイン産地でもあります。有名なのはなんといっても海の幸と楽しむロゼワイン!プロヴァンスワインのおよそ90%がロゼというほど、ロゼの名産地なのです。
〝ロマネ・コンティ”。ワインをそれほど知らない方でも、この名前は聞いたことがあるのでは?フランスワイン、いえ、世界のワインの最高峰のひとつです。そしてもうひとつ、同じくブルゴーニュ地方の名門ドメーヌ・デュジャック。どちらもワイン愛好家垂涎の銘酒ですが、生産量がすごーく少ないため(そして価格もスゴイため)なかなか手に入りません。そこでワイナリーのオーナーふたりが、「もっと多くのひとたちに自分たちのワインを楽しんでもらいたい」とプロヴァンスですぐれた土地を見つけて始めたのが、このトリエンヌです。
プロヴァンスというと温暖なイメージがありますが、冬には雪が降る山岳地帯もあります。トリエンヌが畑を持つのは標高400メートルの高地。標高が高いと日較差が大きいので、ワインには豊かな風味が備わります。サンソーは南仏で古い歴史をもつ黒ブドウで、いきいきとした酸味とハーブやスパイスの風味が特長。トリエンヌでは有機栽培でブドウを育てています。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:ラズベリーやダークチェリーなどの、赤い果実のピュアな風味と香り。愛らしい豊かな果実味を、いきいきとした酸味がきゅっと引きしめるフルーティーなワイン。あと味はスッキリとドライ。
ゆっくり添わせる:愛らしい果実味に、ローズマリーやセージ、タイムなど、南仏でガリーグと呼ばれるさまざまなハーブの風味が加わり、味わいはさわやかに広がります。
ちょい回し:赤い果実味よりも、ガリーグや、白い石のようなミネラルの風味が前面に出てきて、全体の印象は「愛らしい」から「キリリと洗練」へ。
お気に入りは南仏の風を思わせる「ゆっくり添わせる」。「そのまま」はアペリティフだけでなく、餃子やエビチリなどの中華におススメ。「ちょい回し」は魚介類のカルパッチョやパスタなどとどうぞ。
白ワインは白ブドウから、赤ワインは黒ブドウから。ではロゼワインは?白と黒ブドウのブレンド?いいえ、ヨーロッパでは、シャンパーニュを除いて基本的に白と黒のブドウのブレンドは禁止されています。ではどうやって作るのか。ひとつは赤ワインを発酵するときに初期段階で液体を抜く「セニエ(血抜き)法」。もうひとつは、白ワインを造るように収穫した黒ブドウをすぐ絞って果皮の色がほのかについた果汁を発酵させる「直接圧搾法」。トリエンヌのロゼは「直接圧搾法」で造られています。
ワイン輸入元:株式会社ラック・コーポレーション
http://www.luc-corp.co.jp/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
DC700 デキャンタ / BIRDY. TABLEのご購入はこちらから
2017/07/27
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
梅雨も明けきらないうちから太陽がまぶしい今年の7月。こんな時期は、白はもちろんですが、赤ワインも少し冷やしたほうがおいしくいただけます。ぜひBirdyデキャンタを冷蔵庫で冷やしておいてください。熱伝導率がよいので、氷を何個か入れてクルクル回すだけでもOK。注いだワインをすぐにひんやり飲み頃にしてくれます。帰宅後やお風呂上りに、「ワインを冷やし忘れた!」と慌てる心配はもうありません。
Catena
Catena Cabernet Sauvignon
カテナ
カテナ・カベルネ・ソーヴィニヨン
産地:アルゼンチン メンドーサ地区
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
アルゼンチンでワイン造りがはじまったのはスペイン人の入植が始まった16世紀中ごろ。スペイン人修道士が綿や穀物と共にぶどうを持って来たのがはじまりです。広大な土地をもつアルゼンチンですが、畑があるのはアンデス山脈のふもと。世界一標高の高い畑もアルゼンチンにあります。
カテナ家は1902年にイタリアからやってきてワイン造りをスタート。3代目のニコラス・カテナが80年代に高品質ワイン造りにとりくみ、今や、量、質ともにアルゼンチンを代表するワイナリーへと成長を遂げました。現在は娘のラウラも右腕として活躍。世界的な成功もおさめた、アルゼンチンでもっとも尊敬を集めるワイナリーのひとつです。
アルゼンチンの赤ワインというとマルベックが有名ですが、カベルネ・ソーヴィニヨンを中心としたボルドーブレンドも秀逸。標高の高い畑では夏と冬、昼と夜の寒暖差が大きいので、気難しいボルドー系品種も、ゆっくり成長し、バランスよく熟すことができるのです。このワインは950~1450メートルという高地にある5つの畑のブレンドです。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:イチジクやプラム、ラベンダー、ほのかなバニラ、タバコの香り。完熟したブルーベリーやプラムの果実味と、しっかりしたタンニンが調和した、重厚なコクのある味わいです。
ゆっくり添わせる:スパイスや、濡れた黒い石を思わせるミネラルの香りも加わってきました。味わいには、血の滴る肉のようなミーティーな風味が加わり複雑に。濃厚な果実味から出てきた酸味が重心の低かった味わいを支えて、全体がふわっとやさしくなってきました。
ちょい回し:香りには濡れた黒い石のミネラルがどんどん強くなり、 ヒノキやなめし皮の香りも出てきて複雑に。味わいにもヒノキやなめし皮、タバコの風味が加わって複雑になってきました。タンニンの質感がなめらかになり、全体的に洗練されてきます。
リッチでパワフルなワインが好き!という方は「そのまま」がおすすめ。ステーキや焼き肉と合わせるなら「ゆっくり添わせる」を。お気に入りは洗練された「ちょい回し」。しっとりオトナの時間を過ごせそう!
メンドーサはアルゼンチンのワイン生産量の80%を占めます。ここが発展した最初の大きな理由は、外港のある大都市ブエノスアイレスと1885年にアルゼンチン初の鉄道が開通したから。鉄道を通じて大量のワインが大都市へ運ばれました。
ワイン輸入元:株式会社ファインズ
http://www.fwines.co.jp/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
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2017/07/19
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
梅雨も明けきらないうちから太陽がまぶしい今年の7月。こんな時期は、白はもちろんですが、赤ワインも少し冷やしたほうがおいしくいただけます。ぜひBirdyデキャンタを冷蔵庫で冷やしておいてください。熱伝導率がよいので、氷を何個か入れてクルクル回すだけでもOK。注いだワインをすぐにひんやり飲み頃にしてくれます。帰宅後やお風呂上りに、「ワインを冷やし忘れた!」と慌てる心配はもうありません。
Ata Ranghi
Rose
アタ・ランギ
ロゼ 2016
産地:ニュージーランド マーティンボロー地区
ぶどう品種: メルロ、シラー、ピノ・ノワール、カベルネ・フラン
ニュージーランドワインの歴史は新しく、19世紀中頃にスタート。フランス人宣教師がぶどうを持ち込み、ミサのためのワインを造ったのがはじまりです。大自然に恵まれた「クリーン&グリーン」なニュージーランド。国全体の生産量はオーストラリアの大手ワイナリー1社分にも満たない小さな国ですが、ワインは高品質で、世界中で高い評価を得ている注目の産地です。
アタ・ランギはマオリのことばで「新しい始まり」「夜明けの空」を意味します。その名前のとおり、このワイナリーはニュージーランドにおけるピノ・ノワールのパイオニアのひとり。首都ウェリントンの東部に位置するマーティンボロー地区は強風で有名な場所。酪農家だったクライブ・パットンは、この強風と水はけのよい砂利粘土質土壌がワインに最適な凝縮したぶどうを育むと信じて1980年に土地を購入。ぶどうを植えることからワイン造りを始めました。
ロゼワインというと、淡いピンク色のフレッシュなタイプから、赤みのあるバラ色のミディアムボディまでさまざまなタイプがありますが、これは後者。数種類のぶどうをブレンドすることで複雑さを出し、一部をフランス製の木樽で熟成させた、初心者からワイン愛好家まで楽しめる1本です。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:プラムやブルーベリーなどのしっかりした香り。味わいも熟したプラムやイチゴをかじったような、みずみずしく、たっぷり豊かな果実味が口いっぱいに広がります。
ゆっくり添わせる:鮮やかなフルーツの香りに、ほのかなハーブやスパイスの風味が加わります。豊かなプラムの果実味にさわやかな酸味が加わり、濃厚だった味わいが軽やかに広がるように。舌触りもどんどんなめらかになってきました。
ちょい回し:フルーツやスパイスの香りに、スミレやバラなど花の香りも加わってきます。味わいは“フルーティー”から“フローラル”へ。すべての風味がキレイに調和し、華やかで複雑な味わいに。
果実味あふれる「そのまま」は、よーく冷やして海辺やプールサイドで!フルーティーな「ゆっくり添わせる」は、アペリティフに。お気に入りは複雑で華やかな「ちょい回し」。魚介類と一緒に食べたい!
マーティンボローの十八番ピノ・ノワール。ピノ・ノワールには何種類かのクローン(種から育てるのではなく接ぎ木で生み出す優れた種)があります。ニュージーランド特有の、アタ・ランギでも使っているエイブルというクローンがありますが、実はこれ、ブルゴーニュの超有名ワイナリーから穂木を内緒で持ち帰った旅行者が税関で没収されたものの、没収した人は植物学者でもあり、こっそり自宅の庭で植えて増やしたのがはじまり。エイブルはその税関職員の名前です。
ワイン輸入元:ヴィレッジ・セラーズ株式会社
http://www.village-cellars.co.jp/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
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2017/07/14
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
梅雨も明けきらないうちから太陽がまぶしい今年の7月。こんな時期は、白はもちろんですが、赤ワインも少し冷やしたほうがおいしくいただけます。ぜひBirdyデキャンタを冷蔵庫で冷やしておいてください。熱伝導率がよいので、氷を何個か入れてクルクル回すだけでもOK。注いだワインをすぐにひんやり飲み頃にしてくれます。帰宅後やお風呂上りに、「ワインを冷やし忘れた!」と慌てる心配はもうありません。
Feudo Arancio
Grillo 2016
フェウド・アランチョ
グリッロ
産地:イタリア シチリア
ぶどう品種:グリッロ
地中海文明の十字路にあったシチリアは、アラブ、ギリシャ、ローマ帝国などさまざまな文化の影響がいまなお色濃くのこる地域。フェウド・アランチョのラベルには、1,300年前のシチーリア・ラグーザ地区がアラブ勢力に支配されていた時代の陶器の絵柄がデザインされています。
フェウド・アランチョは1000ヘクタールという広大なブドウ畑を所有するワイナリーです。その広い畑の向きや標高、土壌、気候に合わせて、グリッロなどシチリアの土着品種から、シャルドネなどの国際品種まで幅広く栽培。シチリアのような南の産地のワインというと、濃厚で力強いイメージがありますが、フェウド・アランチョでは、料理との相性を考慮した、バランスがよく、コストパフォーマンスのよいワインを造っています。
マルサラ酒の原料としても有名なグリッロ種は、19世紀にイタリアの他の産地からシチリアに移ってきたブドウ。1930年代にはシチリアのブドウの60%を占めるほどの人気を博していました。熟した桃のようなジューシーな果実味と、ジャスミンのような香りが特長です。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:パッションフルーツやオレンジ、熟した白桃などのジューシーな果実味が口いっぱいにトロリと広がる。余韻に残るオレンジのほろ苦さと、海風を感じるちょっぴりの塩気が、リッチな味わいを引き締めます。
ゆっくり添わせる:エキゾチックなたっぷりの果実味に、ジャスミンや白コショウ、グレープフルーツ、濡れた白い石のようなミネラルの風味が加わり、より複雑な味わいに。
ちょい回し:ライムやグレープフルーツなどの、スッキリさわやかな風味が強くなります。白い花のようなフローラルなやさしさも。
お気に入りは、風味が柑橘系とエキゾチックフルーツのバランスが取れた「ちょい回し」。よーく冷やしてブランチとともに楽しむなら「そのまま」。豚しゃぶなど白身の肉料理と合わせるなら「ゆっくり添わせる」で!
マルサラ酒は一晩の嵐がきっかけで生まれたお酒。大航海時代の1773年。イギリスの貿易商ジョン・ウッドハウスの船は嵐のため港町マルサラで足止めに。その夜、地元のお酒を飲み感激した彼は祖国に持ち帰ることにしました。長い船旅による変質を避けるためワインに蒸留酒を添加したところ、味わいはいっそう素晴らしく変化。イギリスで大人気となりウッドハウスはマルサラに会社を設立。マルサラ酒はバッキンガム宮殿や英国海軍の御用達となり、ネルソン提督がナポレオン軍を破ってからは、「勝利の酒」としてその名を世界に轟かせました。
ワイン輸入元:株式会社 モトックス
http://www.mottox.co.jp/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
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2017/06/22
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
雨に濡れる紫陽花が美しい6月。梅雨をさわやかに楽しく過ごすのにお薦めなのは、フルーティーで洗練されたワイン。今月のワインは、白ワインは冷蔵庫でしっかり冷やして、赤ワインも30分くらい冷蔵庫に入れてからスタートするのがポイント。時間とともに少しずつ温度が上がると、香りと味わいが変わってくるので、その変化も楽しんでみてください。
Maison Joseph Drouhin
メゾン・ジョゼフ・ドルーアン ムーラン・ナ・ヴァン 2015
産地:フランス ボージョレ地方
ぶどう品種:ガメイ
ボージョレといえば、年に一度、お祭り感覚で楽しむ“ボージョレ・ヌーヴォー”。けれどワイン造りの歴史はローマ時代からと古く、1960年代までブルゴーニュの有名ワインより高額で取引されていた優れた産地なのです。
造り手は1880年創立のメゾン・ジョゼフ・ドルーアン。ブルゴーニュワインの中心地ボーヌに本拠地があります。130年ものあいだ家族経営をつらぬき、ぶどうが育まれる土地の土壌や気候を尊重し、「エレガンスとバランス」を追求したワイン造りを行っています。
ボージョレには、特に優れたぶどうを育むと認められた10のクリュ(区画)があります。ムーラン・ナ・ヴァンはそのひとつ。名前は小さな丘の頂上にある畑にMoulin a vent(風車小屋)があることに由来します。マグネシウムを多く含んだ花崗岩土壌はガメイ種に最適で、「クリュの王」と称されます。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:スミレの花やプラムのような濃い香り。味わいもプラムやブルーベリーを思わせる、しっかり強い果実味とタンニンが口いっぱいに広がります。
ゆっくり添わせる:ぎゅっと閉じていた蕾がゆるむように、香りもふわっと開いてきました。味わいも、プラムからダークチェリーなど、紫色から赤色のフルーツに変化。華やかに、そしてフルーティーに。タンニンもやわらかくなってきました。
ちょい回し:香りに赤いバラや白コショウなどのスパイスも加わって複雑に。強かったタンニンは肩の力が抜けたように優しくなり、そのぶん、より果実のピュアな風味が際立つように。鉱物感も加わり、洗練された味わいに変化してきました。
お気に入りはやさしい味わいの「ゆっくり添わせる」。ワインのフルーティーさをそのまま味わいたいなら「そのまま」。和食など繊細なお料理に合わせるなら「ちょい回し」をどうぞ。
ボージョレは「プチ・トスカーナ」と呼ばれるほど風光明媚な土地。フランスではシャンパーニュとともに機械での収穫が禁止されている唯一の産地です。
ワイン輸入元:三国ワイン株式会社
http://www.mikuniwine.co.jp/
http://www.mikuniwine.co.jp/shop/g/g06646201500/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
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2017/06/19
Birdy Decanter Laboratory
Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
雨に濡れる紫陽花が美しい6月。梅雨をさわやかに楽しく過ごすのにお薦めなのは、フルーティーで洗練されたワイン。今月のワインは、白ワインは冷蔵庫でしっかり冷やして、赤ワインも30分くらい冷蔵庫に入れてからスタートするのがポイント。時間とともに少しずつ温度が上がると、香りと味わいが変わってくるので、その変化も楽しんでみてください。
Hermanos Lurton
Cuesta de Oro, DO. Rueda
エルマノス・リュルトン
クエスタ・デ・オロ ルエダ 2014
産地:スペイン ルエダ地方
ぶどう品種:ヴェルデホ
スペインというと赤ワインのイメージがありますが、ルエダはスペインきっての白ワイン産地。今、スペインでもっともぶどう畑の値段が高い注目の場所です。ヴェルデホというぶどう品種は、11世紀にアフリカからやってきて以来この地で栽培されています。
ワインの造り手はフランソワ・リュルトン。あれ、フランス人の名前? そうです、実はオーナーはフランス出身。リュルトン家はボルドーで数多くのシャトー(ワイナリー)を所有する名門一族。フランソワはボルドーだけに飽き足らず、世界中の優れたワイン産地を探しだしてワインを造っているのです。
ルエダの白ワインは、造り手によって、スッキリして飲みやすいワインから、コクのある複雑な味わいのものまで、いろいろなタイプがあります。クエスタ・デ・オロは後者。ていねいに手で収穫し、良いぶどうだけをセレクト。フランス製の木樽で発酵、熟成させて造られました。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:熟した黄桃やバニラの濃厚な香り。アーモンドのような香ばしさと、熟した洋ナシや黄桃を思わせる果実味が一体となった、ボリューム感ある豊かな味わい。
ゆっくり添わせる:フルーツに黄色い花やジャスミン・ティーの香りもプラス。こっくりボリューム感のある果実味に酸味が加わって、口の中で華やかに広がるように。
ちょい回し:洋ナシやオレンジの皮、白い花、と、香りはだんだん軽やかに。味わいは、たっぷり濃厚な果実味に、オレンジの皮のような風味と酸味、濡れた白い石を思わせる鉱物感が加わり、どんどん複雑に変化してゆきます。
個人的に気に入ったのは、硬質かつ複雑な味わいになる「ちょい回し」。カリフォルニアのシャルドネなどリッチな味わいがお好みなら、「そのまま」で。食事に合わせるなら「ゆっくり添わせる」がおススメ。
産地の中心地はトルデシリャス。ポルトガルと新大陸分割線を決めたトルデシリャス条約制定の地。コロンブスはルエダワインを携えて航海に出たと言われています。
ワイン輸入元:白井松新薬株式会社
http://www.shiraimatsu.com/
http://www.shiraimatsu.com/cart/cuesta-oro/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
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