Birdy Decanter Laboratoryでは、季節をテーマに毎月2本ずつワインをピックアップ。Birdyデキャンタによる「時短デキャンタージュ」で楽しめる変化を、ワインライターの西田恵さんにレポートしていただきます。
キラキラなイルミネーションが街を飾るクリスマス・シーズン到来! そしてこの時期のワインといえば、キラキラな泡がスパークルに輝くスパークリングワイン!
スパークリングワインをデキャンタージュ? 意外に思うかもしれませんが、実はスティルワインと同じように、いえ、時にはそれ以上に、スパークリングワインをデキャンタージュすると味わいの変化が楽しめるのです。パーティーなどでぜひBIRDY.を使ってみてください。場が盛り上がること間違いなし!
Pol Roger
ポル・ロジェ
Brut Réserve NV
ブリュット・レゼルヴ
産地:フランス シャンパーニュ
ぶどう品種: ピノ・ノワール33%、シャルドネ33%、ピノ・ムニエ33%
祝いの美酒シャンパーニュは古くから貴族や王族、著名人に愛されてきました。古くはルイ15世やナポレオン、ロシア皇帝、近年ではシャルル・ド・ゴール大統領、マリリン・モンロー、そしてジェームズ・ボンド!このポル・ロジェも元イギリス首相のチャーチル氏が愛飲したことで知られています。氏にオマージュを捧げた「キュヴェ・サー・ウインストン・チャーチル」は、ポル・ロジェ社の最高級品です。
ポル・ロジェ社は1849年に設立された家族経営のシャンパン・ハウス。チャーチル氏に愛されただけでなく、2004年には英国王室御用達に任命されています。ポル・ロジェの哲学は「気品と優美」。発酵に木樽ではなくステンレス・タンクをもちいることによって、ブドウ本来の繊細な味わいを引き出した、格調高いワインを造り続けています。本拠地を構えるのは有名シャンパーニュメゾンが軒を連ねるエペルネ。ポル・ロジェはエペルネでもっとも深く、湿度が低いところに地下セラーを所有しています。この安定した環境でゆっくりと熟成させることによって、シャンパーニュは極上の泡を備えることができるのです。このブリュット・レゼルヴは、最低でも3年間の熟成を経て造られます。
シャンパーニュは一次発酵でできたワインを瓶詰めし、糖と酵母を詰めて封印。瓶内で二次発酵させ、泡を液体に閉じ込めます。このとき、役割を終えた酵母が澱となって瓶底に沈殿。そのままだと濁ってしまうので、瓶をちょっとずつ動かし、最終的には瓶をさかさまにして口元に澱を集めてから冷却し吹き飛ばします。この瓶を動かすことを「ルミアージュ」と呼びます。もともとは職人が手作業で毎日少しずつ角度を変えて動かしていましたが、現在では最高級品をのぞいてほとんど機械化。ポル・ロジェは今も職人が手作業でルミアージュを行っている稀有なメゾンです。
<Birdy デキャンタによる飲み比べ>
そのまま:グレープフルーツ、ハニーサックル、洋ナシ、濡れた白い石を思わせるミネラルのフレッシュな香り。ふんわりしたきめの細かい泡とともに、熟した洋ナシやカリンの果実味が口いっぱいに広がります。
ゆっくり添わせる:香りに白い花のような華やかさが加わります。みずみずしくフレッシュな白ワインのように、「ワイン」としての充実した味わいが前面にでてきました。マンダリンやアカシアのハチミツの果実味は、スパークリングワインというより、泡をキレイに内包した白ワイン、というイメージです。
ちょい回し:香りにはブリオッシュやバニラの風味も加わり、より複雑に開いてきました。泡は少し控えめになりますが、そのぶん、ワインとしての果実味や複雑さ、骨格がしっかり浮かび上がってきます。スパイスやハーブ、濡れた白い石のようなミネラル感も加わります。
生き生きした果実味が魅力的な「そのまま」は、キノコやベーコンのキッシュと合わせて。鶏肉や豚肉など白身の肉料理は「ゆっくり添わせた」芯の強い複雑な味わいがぴったり。個人的には「ちょい回し」のリッチな味わいを、暖かい部屋で冷えた牡蠣に合わせたい!
ワイン輸入元:ジェロボーム(株)
http://www.jeroboam.co.jp/
そのまま、ゆっくり添わせる、ちょい回し、グルグル回し? いろいろと試して、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてくださいね!
Text : Megumi Nishida
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